愛知県の大村知事は10日午後の会見で「医療のひっ迫は続いていて、今しばらくは状況を注視したい」と述べ、緊急事態宣言の今週末の解除を見送ることはやむを得ないという認識を示しました。

大村愛知県知事:
「今しばらく感染防止対策をきっちり取って、医療現場の負荷を減らしてほしい、入院患者さんを減らしてほしいという声があることを(国に)申し伝えて、それを理解していただいたということであります」

 大村知事は記者会見でこのように述べ、国が愛知を含む10都府県の緊急事態宣言の解除を見送る方針を固めたことについて、やむを得ないという認識を示しました。

 その上で「日々の新規陽性者は着実に減っているが、入院患者数の減少の幅が緩やかなのは事実」として、引き続き医療体制への影響を注視する考えを示しました。

 一方で、今後緊急事態宣言が解除され、まん延防止等重点措置に切り替える場合、飲食店への営業時間の短縮要請は午後9時までに緩めるものの、対象は引き続き県内全域とする考えを明らかにしました。

 検討されていた2月13日の宣言解除が見送りに。街の反応は…。

コンサルタント業の40代男性:
「妥当な判断だと思います。本当にオリンピックをやろうとすると、中途半端な対応はしない方がいいと思うので。ワクチンの話も出てきていますし、やるところまでやった方が」

清掃業の50代男性:
「13日に解除しちゃうと、下手するとまた同じことの繰り返しになるんじゃないかな。飲食店とかはかわいそうだけど、ある程度もう少し見て、収束が本当にできたのかを確認してからの方がいいのかな」

10代の女子大学生:
「緊急事態宣言中なのに、今も結構人がいるので。どうせするなら昼間の外出とかも控えるようにした方が、もっと効果的ではあるのかなと思います」

 宣言に伴う時短営業で、夜間の売り上げが9割吹き飛んだというトンカツ店は…。

トンカツ店の人:
「なぜ1回解除の話が出たのか不思議で仕方がなくて。延長は仕方ないと思いますね。全事業主の皆さんに協力いただいて、昨年4月のように(自粛を)するべきなんではないかな。(スタッフも)本当に頑張ってくださっているので、なんとかコロナの前みたいに通常営業ができるように戻ってほしいと思っています」