2月10日放送の東海ラジオ『ドラゴンズステーション』にOBの大西崇之さんが出演。ドラゴンズが今シーズン、1塁と3塁のベースコーチを昨シーズンと入れ替えて臨むことから、ベースコーチについて話した。

 ドラゴンズは今シーズンのベースコーチを、1塁を荒木コーチ、3塁を英智コーチとすると発表した。昨年と入れ替えることについて、与田剛監督は「より2人の経験を生かすため。2塁走者を本塁に返すために、外野手の守備位置や能力を見極めるのは、元外野手の英智のほうがいい」と説明した。

 昨シーズンワーストの得点力強化のため、攻撃時のランナーコーチを去年とは逆にすることになる。大西さんは「(1塁コーチは)選手に盗塁、ランナーとしての意識の持ち方などを一番伝えやすい。(荒木コーチは)ドラゴンズで誰よりも走った選手。(3塁コーチは)外野手出身だと、どういう捕球体勢で捕ったとか、経験者としてわかるといえばわかる」とした。

 大西さんは現役時代に「うまいと思った3塁コーチ」について、岡田彰布さん(元阪神監督)の名を挙げた。岡田さんが3塁コーチに立った試合で、外野を守っていた大西さんが打球に対して真っすぐに入ることができず、捕球体勢がわずかに乱れたことを見逃さず、走者にゴーサインを出して得点に結びつけたことがあったという。

 大西さんは「外野手は前進して正面で捕球したときは、そのあと投げやすい。打球が三遊間を抜けて、やや左側に行ったときには体は左側にボールを追うが、そのあと投げるのはホームなので右側になる。その瞬間を見逃していなかった」と話し、「自分がコーチのときはそこを見ていた」と、岡田さんを参考にしていたことを明かした。