名古屋城の内堀から、石垣の基礎とみられる石の列が発掘されました。名古屋城では築城の際、大天守の西側に小天守を建設する幻の計画があったとされ、その小天守の石垣の基礎とみられます。

 名古屋城の大天守のふもとで見つかったのは、およそ80センチ四方の石で、約18メートル1列に並んでいます。

 名古屋市によりますと、名古屋城には大天守の西側に小天守を建設する計画があったとされていて、今回見つかった石はその小天守の石垣の基礎の部分とみられるということです。

 名古屋市は名古屋城の復元工事で、重機を搬送する際の地下への影響を調べるため、2017年から堀を発掘する調査をしていて、1日新たに見つかった遺構が報道陣に公開されました。

 今後は調査結果を専門家に報告し、4月に復元工事の計画を文化庁に届け出るということです。

 見つかった遺構は2日から7日まで公開され、その後埋め戻される予定です。