4月に迫った名古屋市長選挙に16日、自民党の横井利明市議会議員が出馬する意向を表明しました。河村たかし市長はまだ態度を明らかにしていませんが、選挙の構図がようやく固まりつつあります。

 16日朝、集まった報道陣に一礼して自民党名古屋市議団の控室に入った横井利明市議(59)。急きょ開かれた総会で、市長選への出馬の意向を表明しました。

自民党の横井市議:
「重責であり、身の引き締まる思いでありますけれども、正々堂々、最後まで力いっぱい頑張ってまいりたいと思います」

 1991年に初当選して以来、現在8期目。政策通で知られ、市議会議長などを歴任してきた横井市議。

 出馬表明の後、早速向かったのは議会で共に河村市長と対峙する名古屋民主・公明両会派の控室です。両会派に市長選での支援を要請し、さらに幅広い支持を得るため、17日に自民党を離党して無所属で選挙戦に臨みます。

 これまで反河村市長の急先鋒として、市議会で追及を繰り返してきた横井市議。

横井市議:
「(知事へのリコールで)署名活動を中心的に行ってきた市長自身の責任についてもお聞かせいただきたい」

河村名古屋市長:
「熱心に応援はいたしましたけど、いわゆるパッと言われたときの中心人物ではないと思います」

 度々舌戦を繰り広げてきた横井市議が出馬する意向を明らかにした一方で、河村市長は…。

河村名古屋市長:
「(横井市議は市長になったら)給料と退職金、いくらでやる言っとった?(Q.まだ態度を表明しない理由は?)まあちょっと待っとってちょう。ジャスト ウェイト フォー ミー」

 また16日午後に会見した愛知県の大村知事は…。

大村愛知県知事:
「(横井市議は)名古屋市政を担うにふさわしい方だと思います。全力で応援したいと思っております」

 市長選にはこのほか、政治団体共同代表の尾形慶子氏(63)が出馬する意向を表明しています。