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愛知県東栄町の住民らが、町長のリコールに動きます。
町内の医療センターの救急医療の再開などを求めて、住民らは署名を集め、議会に条例改正案が提出されましたが、17日に議会側は否決。小さな町が揺れています。
17日の東栄町議会。町民が署名を集め、医療センターの救急医療の再開などを求める条例改正案が議会に提出されましたが、否決されました。
町民:
「来週の半ばぐらいには、(リコールの)請求をあげていきたい」
否決を受け、町民らは村上孝治町長のリコール活動へ。小さな町が揺れています。
(リポート)
「小さな町で持ち上がった町長の『リコール』。きっかけとなったのは、街で唯一の病院を巡る動きでした」
一連の発端となったのは、東栄町が運営する医療センター。
東栄町は人工透析や救急医療の中止に加え、入院治療の廃止を打ち出したことに対し、反対する町民らは方針を見直す条例改正を求めて、去年12月から今年1月にかけて署名集めを実施。
必要な署名のおよそ17倍、977の署名が有効と認定され、条例改正案が提出されることになりました。
しかし、この署名の有効性を疑わせるようなチラシを、村上町長の後援会が町民に配布。大村知事のリコールを巡る「不正署名事件」を引き合いに出す内容に、町民の不満が高まっていました。
17日の東栄町議会。
請求代表者:
「村上町長のもと救急が診療中止となり、次いで人工透析治療が廃止され、今後は北設楽郡で唯一の入院できる医療機関がなくなろうとしています。もう一度、町長に医療過疎と闘う勇気と情熱をもっていただくものである」
森田議員:
「私はこの条例改正に反対します」
伊藤議員:
「条例の一部改正について、残念ですが反対致します」
議会側は、町民が要求していた救急医療の再開などを盛り込んだ条例改正案を否決。議会後、村上町長は…。
村上町長:
「直接請求は重いものでありますし、説明が足りなかったことは重々反省をしながら、しっかり(町民に)お伝えしてまいりたいと思いますので」
17日の否決を受け、町民らは署名偽造事件を引き合いに出した不可解なチラシもあったことから、村上町長のリコールに動くことを決めました。
町民:
「大変残念に思います」
別の町民:
「努力をしていただけないということであれば、同じ希望持つ人たちで体制が整えば、来週の半ばぐらいには、(リコールの)請求をあげていきたい」
町民らは来週半ばにも、村上町長リコールの署名集めを始めることにしていて、東栄町の混乱はしばらく続きそうです。