JR東海は27日、リニア中央新幹線の工事費が1.5兆円増加する見通しを明らかにしました。

 JR東海は27日の会見で、これまで5兆5千億円余りとしていた品川=名古屋間の工事費が想定を上回り、7兆円あまりにのぼる見通しであることを明らかにしました。

 品川駅や名古屋駅のターミナル工事が想定より複雑であることや、地震対策を強化する必要が生じたことなどを理由にあげています。

 一方、現時点では「難しい」としている2027年の開業目標については…。

JR東海の金子社長:
「(開業時期について)この時点で新しく申し上げることはございません」

 また、JR東海が27日発表した昨年度の決算は、通期の純損益で2015億円の赤字で、1987年の民営化以来初めて通期での赤字となりました。