三重県の県議会議員が男性カップルの氏名や住所をブログに公開した問題で、三重大学の教授らが6日に会見し「議員辞職勧告」も含めた厳しい処分を県議会に求めました。

 自民党の小林貴虎県議は「パートナーシップ制度は国を追い込むための戦略」などとツイッターに書き込み、これに対して伊賀市の男性カップルが公開質問状を送ったところ、封筒に書かれた2人の氏名や住所をブログで公開しました。

 ブログの画像は問題発覚後に削除され、小林県議はその後、議長から「厳重注意」を受けています。

 この問題を巡って、三重大学で人権問題などを研究する岩本美砂子教授らが6日に会見を開き、小林県議の行為が「本人が望んでいないのに性的な趣向を明らかにしている」として、県の「性の多様性条例」に違反していると指摘しました。

 その上で、岩本教授らは「厳重注意では緩いのではないか。再発防止の観点からもっと厳しい対応をしてほしい」として、小林議員への辞職勧告も含めた厳しい処分を県議会に求めました。

※画像は三重県議会HPより