将棋の藤井聡太二冠が6日、公式戦20連勝の記録をかけて対局に臨みましたが、惜しくも敗れました。連勝を阻止した相手は「地球代表」でした。

 去年10月から半年間負け無しの藤井聡太二冠(18)。6日、20連勝がかかった王座戦・挑戦者決定トーナメントに臨みました。対戦相手は将棋ファンから「地球代表」と呼ばれている深浦康市九段(49)。

 なぜ地球代表かというと、羽生善治九段(50)や藤井二冠が将棋の星からやってきた「将棋星人」のごとく勝ちを重ねる中、2017年の叡王戦で深浦九段は二人を撃破。

 竜王と対局したときのポスターにも「地球代表」。リモート出演の際には、地球儀を置くファンサービスも。

 そんな2人の6日の対局。藤井二冠リードで迎えた終盤の入口、果敢に攻め込みますが、深浦九段が決め手を与えず形勢逆転。次第に藤井二冠が肩を落とす場面が増え…。

藤井二冠:
「負けました」

 対局開始から約11時間半後、105手で藤井二冠が投了。

藤井二冠:
「誤算があって一気に負けにしてしまったので、バランスを保つ手を見つけないといけなかったかなと思います」

「地球代表」深浦九段に公式戦20連勝を防がれてしまいました。

深浦九段:
「この一局は(藤井二冠の連勝を)特に意識しないで、局面に集中するようにしました」

藤井二冠:
「連勝はあまり意識せずにやってきたんですけど。ここまでが出来過ぎだったかなと思うので、今日の将棋をしっかりと反省して次につなげられればと思います」

※画像は日本将棋連盟提供