愛知県に3度目の「緊急事態宣言」が出されました。今回の緊急事態宣言で、政府は出勤する人の7割削減を目標に掲げていますが、12日朝の名古屋駅前の通勤風景に変化はほとんど見られませんでした。

 緊急事態宣言の初日を迎えた12日朝の名古屋駅前。

(リポート)
「午前8時半過ぎの名古屋駅前です。今日から愛知にも緊急事態宣言が出されましたが、スーツ姿で出勤する人も多く、人出が減った印象は受けません」

通勤する男性:
「(電車の様子は)あんまり変わらないです。宣言が出されたという感じではないです」

通勤する女性:
「昨日と変わらず人が多い、電車も人は多かったです」

 これまでとほとんど変わらない通勤風景となりました。

 今回の緊急事態宣言で、政府は「出勤者数の7割削減」を目標に掲げ、企業に対して削減状況を公表するよう求めていますが、通勤客からは…。

通勤する男性:
「テレワークとかできればいいですけど。一応ルールはあるんですけど、運用はあまりされていないです」

別の男性:
「在宅勤務を優先することになっているんですけど、ずっと在宅で仕事がこなせるわけでもなくて、どうしてもたまに出勤しないと回せない仕事もあるので」

「テレワークがあまり進んでいない」という声が多く聞かれました。

 一方、作業員が侵入防止の柵を設置していたのは、例年バーベキューで多くの人が訪れる木曽三川公園です。

(リポート)
「作業員が1本ずつ鉄の杭を打ち、バリケードを設置していきます」

 愛知・岐阜・三重にまたがる木曽三川公園では、愛西市などの4カ所にある全てのバーベキュー場にバリケードを設置。当面の間利用を休止しました。

中部地方整備局の担当者:
「(広場は)5月が一番利用が多い。シーズンになると人気がありまして、朝9時の開門と同時くらいに行列ができていまして、(場所を)取るのが困難な状況です」

 愛知県はバーベキューや路上での飲酒の自粛を求めていて、12日までに県や名古屋市が管理する河川敷や公園など、あわせておよそ80カ所にバリケードを設置。国営の木曽三川公園も足並みをそろえる形で対策をしていて、12日から1日3回のパトロールも行うといいます。

中部地方整備局の担当者:
「朝・昼・晩パトロールをしまして、利用者がいたらすぐに排除する。(Q.バリケードがあると中に入るのは難しい?)そこはもう個人の道徳心に任せたいと思っています」