酒が出せない『緊急事態』…名古屋・錦三のバーがラーメン店に 7年修業のスタッフ「豚骨砕くところから」
緊急事態宣言で客足が遠のく名古屋の繁華街「錦三」のバーがラーメンを提供することで生き残りをかけます。
名古屋の繁華街「錦三」。3回目の緊急事態宣言は時短に加え、お酒が提供できないとあって、多くの店は一時休業するなど悲鳴を上げています。そんな中、昼間から看板を灯す店が…。
ウイスキーなどお酒が並ぶこちらのバーで始まったのが、ラーメンの提供。
バー「ロケット」のオーナー:
「主力の商品(酒)が出せないということは、非常に困難な状況下にあることだと思います」
バー「ロケット」では起死回生のため、5月12日からラーメン店として営業を開始しました。
オーナー:
「うちのスタッフが前職でラーメン屋を経営していて、ラーメン屋さんをやっていたノウハウを生かしまして」
ラーメン店で7年の修業経験があるスタッフは、オーナーのためにと一肌脱ぎました。
スタッフ:
「知多半島まで豚骨を買いに行っていて、砕くところからやってます」
前日の午前3時から仕込むとんこつ醤油スープに、麺は岡崎の製麺所から購入。チャーシューは知多半島のブランド豚。こだわりのラーメンは1杯1000円ほどで3種類を用意します。ランチタイムになると待ちわびる客の姿が…。
常連客の女性:
「おいしいね」
常連客の男性:
「先週も来たんですけど、実は。今週はしょうゆラーメンということでまた来ました」
さらにバーならではノンアルコールカクテルとのセットも用意。
オーナー:
「早く通常の日々が返ってくることを願っています」
今はまだ1日の平均客は10人ほど。期間限定のラーメン店としての挑戦は緊急事態宣言の期限まで続きます。