
新型コロナの影響で小中学校の運動会も様変わりしています。岐阜県下呂市の中学校では、生徒たちがコロナ対策を考え「新しい形の運動会」を開きました。
朝8時、運動会を見に来る保護者たち。求められるのは検温に、消毒、そして参加許可証。2メートルの間隔をあけて進められた下呂中学校の運動会。
生徒たちが「中止せずに何とか運動会をやりたい」と自分たちでコロナ対策を考えました。
3年生の女子生徒:
「今年は思いやりシートを作って、1人でも多くの人に来てもらいたいと思ったので」
生徒が考案したのが「思いやりシート」。座る場所に紙を貼ることで、2メートル間隔をあけて多くの人が安心して応援できるように。
「障害物リレー」では、カゴを運ぶときは手で直接触らずに棒で持つルールに。そして「コロナに負けるな」と書かれたポールを倒してゴール。今年は大声は出さずに文字を書いて応援しました。
「玉入れ」は立ち止まったまま距離を置いて、ドラム缶にボールを投げる競技に変更しました。
運動会の花形「リレー競技」では、走るトラックを1周240メートルとこれまでの倍近くに広げ、バトンの受け渡し場所を4カ所に分けて密を避けました。
校長:
「想像力や実行力が養われてきているのではないかなと、頼もしく思っております」
生徒会長:
「(みんなが)本当にニコニコしてて楽しそうでよかったです。最後の運動会としてふさわしい、良い運動会になったと思います」