1年で20-40件の山火事が発生している愛知県で、大口町の消火剤製造メーカーが、1000リットルを寄贈しました。

 愛知県大口町に本社を置くファイテックの林富徳社長が11日、愛知県公館を訪れ、山火事などに使われる消火剤1000リットルを寄贈しました。

 この消火剤は、今年2月に栃木県足利市でおよそ167ヘクタールが焼け、鎮火までに23日かかった大規模な山火事で火種を消すのにも使われ、地上での消火だけでなく、大型ヘリコプターで散布することもできるということです。

 愛知県ではここ数年、1年あたり20件から40件ほどの山火事が発生していて、応対した大村秀章知事は「(山火事は)貴重な森林資源だけでなく、人家が近ければ人の命にも関わる重大な災害。優れた消火剤は大変心強い」と話しました。