22cmの足跡と“凶器”のレンガが…留守番の小2娘が襲われる 未解決で募る両親の怒り「逃げられんよ」
愛知県美浜町で2年前、当時7歳の女の子が何者かに殴られ意識不明の重体となった殺人未遂事件が起きました。
事件は未解決のままで、2年を迎えるの前に、両親が日に日に募る怒りの心境を語りました。
戸田さんの妻:
「(犯人が)憎くてしかたがない」
戸田さん:
「1年が経ち、2年が経ち、(犯人が)逃げ続けていることに対して怒りが増している状況ですね」
愛知県美浜町に住む戸田直行さん(57)とその妻。当時7歳の一人娘の長女が殺人未遂事件の被害者となってから、まもなく2年です。
夏休みに入ったばかりの2019年7月25日、戸田さん一家は事件に巻き込まれました。
この日、長女1人を自宅に残し買い物に出かけていたという戸田さんの妻。自宅に戻ると…。
戸田さんの妻:
「ここで横たわっていました。血はこれくらいの血痕がありました。まず娘を抱き上げて名前を呼び、(娘が)『うー』と。息はあるぞと。救護隊を呼んだ次第です」
長女は病院に搬送され、顔や体には複数の殴られた傷、さらに頭蓋骨は「陥没骨折」と診断されました。
その後の3週間、意識は戻らないまま、生死をさまようことに…。
戸田さん:
「耳も真っ黒で、非常に腫れてて。『うちに戻ってきたら何倍も幸せにしてやるからな』という風に声をかけながら、毎回(病院に)行ってましたね」
一体誰が、なぜ長女を襲ったのか…。
警察が公開した犯人が履いていたとみられる同じ種類のサンダル。サイズは『22cm』。この足跡が犯行現場の部屋や2階の廊下などで見つかりました。さらに…。
戸田さん:
「(警察から)3kgのレンガがあったという風に聞いております。(娘の)すぐ側にですね。かなり血がついていましたね」
見つかったのは、凶器とみられる「レンガ」でした。
戸田さん:
「一番大きな傷があります。頭の前あたりですね。3kgのレンガで正面きって叩かれている傷です」
その後、長女は奇跡的な回復を遂げ、今では小学校に通えるまでに。しかし…。
戸田さん:
「フラッシュバックの可能性というのは、やはり高い確率でありうるということで、専門病院には行かなければいけない」
心のケアのため、今も2か月に1回は病院に通い続けています。
愛知県警半田署で21日、情報提供を呼び掛けるチラシ入りマスクが警察を訪れた人たちに配られました。
事件から7月25日で2年、今も未解決のままです。
戸田さんの妻:
「尋常ではないすよね。7歳、7歳ですよ?1日も早く警察に行き、罪を償えと」
戸田さん:
「これだけ凶悪なことをして、(犯人が)のほほんと普通に食事をして普通に過ごしてもらっては、そんなことがあってはならないですし、怒りが歳月と共に薄まるどころか増していくのみです。『絶対に逃げられんよ』と言いたいです」