金メダルかじった市長 その“言い分”は…感染症専門家も「そもそもリスク以前の問題」市役所に苦情3千件超
東京オリンピックのソフトボール日本代表で、名古屋市熱田区出身の後藤希友選手が4日、金メダル獲得を河村たかし市長に報告した際、かじりついた問題。市長は「愛情表現」だとしましたが…。
<SNS上の声>
「有り得なさすぎて引いた」
「後藤選手が可哀想すぎる」
「メダル交換してあげてほしい」
街の20代女性:
「嫌ですね。え~汚い」
70代男性
「あれはまずいね。河村さんもやりすぎ」
別の20代女性:
「今のコロナ禍で、あまりよろしくない」
さらに、アスリートからもツイッター上で様々な反応が。柔道男子60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿選手は…。
<高藤選手>
「カンって歯が当たる音が鳴ってるし。怒らない後藤選手の心の広さ凄すぎ。俺だったら泣く」
過去のメダリストも、「選手に対するリスペクトに欠けている」「僕はメダル噛んだことありません」などと声をあげました。
(リポート)
「名古屋市役所では朝から苦情の電話が相次ぎ、職員が対応に追われています」
名古屋市にも、苦情の電話やメールなどが5日正午までに計3137件も寄せられています。そして5日、河村市長は…。
Q.どうして噛んだんですか?
河村名古屋市長:
「金メダルというのは、やっぱり強い憧れですからね。嫌がらせの認識は全くなかったです。配慮が足りんかったと、後藤さんに対する。申し訳なかったと」
金メダルへの憧れから咄嗟にとった行動だったと釈明したうえで、軽率だったと後藤選手に対し陳謝しました。
この事態を受けて、後藤選手が所属するトヨタ自動車は次のようにコメントしています。
<トヨタ自動車のコメント>
「金メダルはアスリートの長年にわたる弛まぬ努力の結晶であり、またコロナ禍において、メダル授与ですら本人が首にかけるという状況下においての今回の不適切かつあるまじき行為は、アスリートへの敬意や賞賛、また感染予防への配慮が感じられず、大変残念に思います。河村市長には責任あるリーダーとしての行動を切に願います」
感染症対策に詳しい愛知県がんセンター病院の伊東先生に話を伺うと、「メダルを介して感染が広がる可能性があります。そもそも感染症リスク以前の問題ではと思いますが…」とのコメントでした。