愛知県で8月11日に確認された、新型コロナウイルスの新規感染者、516人の年代別の割合は50代以下が多くなっていますが、今注視されているのは合わせて44.4%を占める20代・30代の感染です。

 背景には、長引くコロナ拡大下での生活への慣れや、意識の薄れがあるといわれています。実際に若い世代がいまどう感じているか、街で聞いてきました。

 名古屋市で20代と30代の男女合わせて60人に、新型コロナに対する今の意識を聞きました。

Q.コロナに対する不安はありますか?

20代の男性:
「意識が薄れているのかなと思います」

30代の男性:
「1年以上自粛が続いているので、少し意識が薄くなっているような雰囲気が全体的に感じます」

20代の女性:
「それなりに怖いなと思って、色々意識はしています」

 感染拡大当初に比べ、意識の薄れが「ある」と回答したのは66.7%に上りました。

20代の女性:
「普通のOLなので、会社の人としか普段接することしかないので、そこまで私は意識はしていないかなって」

30代の女性:
「自粛期間が長すぎて、よく分からない感じもありますよね」

20代の男性:
「1年半、ワクチンなしでかからず、ワクチンも接種したので、これまでと同じ生活を続けていけば、かかることはないかなとは思ってしまいますね」

 愛知県で適用されている、まん延防止措置について、全体の半数近い45%は「意識している」と回答したものの、実際に話を聞くと若い世代からは本音が漏れました。

Q.まん延防止措置に対する意識は?

20代の男性:
「影響がないっていう。ずっと同じことをやっているだけなので、あまり意味がないと感じますね」

20代の女性:
「まん延防止措置になったり、緊急事態宣言になったり、ごちゃごちゃでよくわからない状態です」

 一方、7月以降「飲み会」に参加したという人は、60人中2人でした。

 また「重症化リスクへの恐怖心があるか」には、半数以上が「ある」と回答したものの、考えは様々です。

20代の男性:
「かかったら色んな種類出ているので、怖いなというのはあります」

20代の女性:
「年齢も若いですし、持病もないので重症化しないと思うんで」

 感染拡大に歯止めがかからない中、コロナへの「意識」が揺れています。