12日投開票の三重県知事選挙で、県内の転居した8人に対し、現在の居住地を確認せず投票用紙を交付したことがわかりました。

 鈴鹿市の投票所で12日午後、4カ月以内に転居していた人に対し、現在の居住地を確認せず、選挙権があるかわからないまま投票用紙を交付し、投票させていたことがわかりました。

 知事選挙の場合、選挙名簿に「転出」の記載がある人に対しては、転出後も県内に居住しているか、その場で住基ネットで確認してから投票用紙を交付する必要がありますが、投票所の担当者が必要性を認識していなかったということです。

 鈴鹿市の事例を受けて、県選挙管理委員会が全投票所に改めて手続きを確認したところ、桑名市の投票所でも7人に同様のミスがあったことがわかりました。

 県選挙管理委員会によりますと、手続きに不備があったものの、投票は有効になるということで、「投票の手引きをつくり、周知を徹底し再発防止を図りたい」としています。