「源田2世」との呼び声も…受け継がれる“トヨタ遊撃手の系譜” 和田佳大が9球団のスカウトを前に名手の片鱗
社会人野球都市対抗大会への出場権をかけた東海地区2次予選。16日は強豪・トヨタ自動車とJR東海が対戦した。
この大会は都市対抗への予選という意味合いはもちろんだが、ドラフト前に行われる最後の大会ということで、プロへの最後のアピールの場という位置づけでもある。
この日、プロ9球団のスカウトが視察に訪れる中、キラリと光る守備をみせた選手がいた。トヨタ自動車のショート、和田佳大だ。
2対2のまま延長戦へ突入した直後の10回表の守備。この回の先頭バッターの打球が三遊間に…。すると和田は軽快にボールをさばき、すぐさま1塁へジャンピングスロー。このプレーは惜しくもセーフとなったが、名手の片鱗を見せた。
トヨタ自動車のショートと言えば、球界の名手・源田壮亮(西武)を思い出すファンも多いことだろう。和田はその守備力の高さから“源田2世”との呼び声も高い。また、その源田以降も、現ロッテの藤岡裕大が守るなど、プロへ進むような実力者が守るポジションと言える。
そんな和田、守備力は折り紙付きだが、実はバッティングでも中京大学時代には愛知大学野球リーグの通算最多安打記録125本に迫る122本を放っている。
ちなみに愛知大学野球リーグの通算最多安打記録は、元中日の神野純一さん(愛知工業大)、歴代2位の124安打は元中日の岩瀬仁紀さん(愛知大学)で、岩瀬さんは当時、投手と野手の二刀流で活躍していた。
トヨタ自動車へ入社後、レベルの高い社会人野球の舞台で、守備力も打撃力も磨きをかけた“源田2世・和田佳大”。
10月11日のドラフト当日、果たしてこの男の運命は…。注目が集まる。