新型コロナワクチンの接種について、副反応で育児に影響が出ることを考えて躊躇している子育て中のお母さんに、強い味方が登場しました。

 愛知県小牧市にある託児所「コロワクこまも」は、ワクチン接種をするママを対象に、無料で子どもを預かってくれます。9月6日にスタートしました。

 この託児所が注目されているのは、ただワクチンを接種する間、子どもを預かってもらえるだけでなく、ママさんに嬉しい特徴があるからです。

「コロワクこまも」の三輪さん:
「2回目の接種の後の副反応に対応して、副反応でしんどい間に預けることができる」

 ママさんたちがワクチン接種を躊躇する理由の1つが、打った後に予想される副反応で育児に影響が出たら…という心配です。

母親:
「できれば打ちたいけど打てないっていう状態があって。打ち控えてるお母さんたちって多いと思うんですよね。子どものことが母親って一番強いと思うんですよ」

 この託児所の開設のきっかけは、発案した三輪さんのこんな経験でした。

三輪さん:
「自分自身が接種を受けた時に副反応が出たんですね。(周りの)保育士たちがどんどん接種するにあたり、副反応を聞いていく中で、『現状で育児って自分でできる?』って聞いたら『無理です』って」

 預かってくれるのは生後2か月の赤ちゃんからで、平日の午前9時から午後5時までの間、小牧市に住む人でなくてもOKです。接種する日だけでなく、接種後、重い副反応がでた場合、おさまるまで預かってもらえます。

 子供たちを預かるのは、保育士や看護師などの資格を持つスタッフ、それに地域のママさんたちで、ほとんどがボランティアです。

 この託児所は、元々は三輪さんが運営する隣の保育施設の倉庫で、場所代などの固定費がかからないため、無料で子供を預かることができるということです。

三輪さん:
「接種することができるようになるという選択ができる。ここがあるなら私も接種できるという声が届いています」