いじめを受け自殺した三重県立高校の男子生徒の遺族が県と生徒4人を相手取り、提訴していたことがわかりました。

 三重県立高校に通っていた当時1年の男子生徒(16)は、部活動の上級生ら生徒4人からいじめを受け、2018年8月に自殺しました。

 この問題を受け、男子生徒の遺族が、いじめをしたとされる生徒4人と県に対し、慰謝料などあわせておよそ7300万円を求め、津地裁に提訴していたことが分かりました。

 訴状などによりますと、遺族は「クラスの担任で部活動の顧問だった教師が、いじめを把握していたにもかかわらず対応を怠った」などと訴えています。

 県の教育委員会は「教師の対応が不適切とまでは言えず、対応に不備があったかは慎重に検討する」としています。

 県の第三者委員会は去年、いじめと自殺の因果関係を認める調査結果を公表しましたが、遺族側が「加害者の生徒に聞き取りができていない」と訴えたため、現在再調査が行われています。