新型コロナの影響で今年の開催中止が決まっていた三重県での国体について、24日に実行委員会が開かれ、延期を見送ることが正式に決まりました。延期をせずに国体が中止になるのは、国体が始まって以来初めてです。

「三重とこわか国体」の実行委員会の総会は、24日午後、津市内で開かれ、出席した自治体や競技団体の代表に対し、県から6年後への延期を断念する方針が改めて説明されました。

 出席した競技団体からは「事前に相談もなく、スポーツ団体が軽んじられている」などと批判的な声が相次ぎましたが、最終的に一見知事の判断に一任することが承認され、延期の見送りが決定しました。

 総会の終了後、取材に応じた一見知事は「三重県の中で割れるのではなく、三重県一丸となって、今後のスポーツ振興をどうやっていくのか、それを議論していくことが非常に重要だと考えている」と話しました。

 延期を申請せずに国体が中止になるのは、国体が始まって以来初めてで、三重県が次に開催の要望ができるのは、開催地が決まっていない2035年以降の大会になります。