ワイシャツの中でも「襟」や「袖」は、汚れやすい部分。まだまだ残暑も続き、汗や紫外線も気になります。そのため、普通に洗濯しても繊維の奥深くまで入り込んだ汚れは落ちにくく…。

 そんな悩みを解決してくれる裏ワザを教えてくれるのが、「洗濯ハカセ」こと神崎健輔さん。長崎県で80年続く、実家の老舗クリーニング店で働きながら、家庭でできる洗濯・シミ抜き術を日々発信しています。

 やり方はとても簡単。ポイントは食器用洗剤です。

 まず汚れの気になる部分に食器用洗剤を直接塗ります。次に食器用スポンジで軽く円を描くようにやさしく塗りつけます。こうすることで生地を傷めず、汚れに洗剤を浸透させることができます。あとは、他の洗濯物と一緒に洗濯用洗剤で洗うだけ。

 ワイシャツの汚れの原因は「皮脂汚れ」。襟回りは、人の首や肩の皮膚とこすれやすく、その際に皮脂がワイシャツの繊維の奥まで染み込んでしまいます。

 一番上に皮脂の膜があり、洗濯用洗剤の力だけでは溶けづらく、食器用洗剤をあらかじめ塗ることで皮脂を溶かす、というわけです。

 汚れをためないのが一番のポイント。いつもの洗濯の前にひと手間加えることでワイシャツを清潔に着ることができます。