「暴力団に嫌気がさした」警察に支援求め組織から離脱の2人が企業に就職 愛知県警が4月に係新設以降3人に
暴力団の構成員を辞め、組織から離脱した人の就職などを支援する愛知県警の活動で、新たに2人の一般企業への就職が決まりました。
就職が決まったのは、指定暴力団の傘下組織の元幹部で60代の男性と、元組員の30代の男性です。
愛知県警によりますと、2人はいずれも「暴力団に嫌気がさした」として警察に支援を求め、今年8月に暴力団組織から離脱しました。その後、2人は離脱者の受け入れ先として登録している企業の中から、それぞれ別の土木建築関係の企業に就職し、現在作業員として働いているということです。
愛知県警では、今年4月から暴力団の離脱者の社会復帰を支援する係を新設していて、就職が決まるのはこれで3人目です。
今年7月に、初の事例として就職が決まった元組長の70代の男性は、現在も勤務を続けていて「やりがいがある」と話しているということです。
また、離脱者を受け入れる県内の企業も、9月末までに8業種27社と4月以降で13社増えていて、警察は「就職まで支援することで、組織からの完全な離脱と社会復帰を促していきたい」としています。