ソーシャルディスタンスを保つため、建物の中で傘を差しながら作品を鑑賞する展覧会が、名古屋のナディアパークで始まりました。

 緻密に描かれた龍など、色鮮やかな作品が並ぶ展覧会の会場。スタッフが訪れた人に手渡していたのは「傘」です。

陶彩画家の草場さん:
「傘をさすとそれだけスぺ―スがとれるので、思い切って」

 作品展を開いた佐賀県の画家・草場一壽さん。有田焼で使われる釉薬で、陶器の板に絵を描き焼き上げる「陶彩画」のアーティストです。

 草場さん、実はコロナ対策だけではなく、実は傘そのものにも思い入れがあるといいます。

草場さん:
「小さいころ傘をさして歩いていたら、妙に世界観が違った気分になりましたので。新しい見方も含めてやってみようということで。100人見たら100人違う印象や出て来る思いがあるので、そっちの方を大切にしていただきたい」

 この作品展は10月18日まで名古屋・栄のナディアパークで開かれています。