自分の知らないところで、勝手に住所変更をされていたという「e転居」の悪用。

 日本郵便の担当者は、本人確認を導入したことで「なりすまし防止には効果はある」と話していましたが、次のような場合は「勝手に転居届けをされているかも?」と疑ってください。

 まず、いつも届いていたはずの「郵便物が極端に減った」。次に「届くはずの郵便が届かない」。家族から「送ったよ」と連絡があった荷物がいつまでも届かなかったり、ネット注文した荷物が配達予定日になっても届かない場合です。

 今回逮捕された男は、男性名義の借金の発覚につながり得る消費者金融からの郵便物「以外」は、元同僚の自宅ポストに戻していたといいます。

 また「届け先住所の上に何かを剥がした跡がある」というのにも注意が必要です。転送サービスで届く郵便物は、以前の住所の上に転送先として登録された新しい住所が書かれたシールが貼られた状態で配達されます。

 逮捕された男は発覚を免れるため、このシールを剥がして男性のポストに戻していたとみられています。

 こうした痕跡がある場合も、「勝手に転居届けをされているかも?」と疑う必要があります。日本郵便は不審な点に気が付いたら相談してほしいとしています。