9月、自宅でテレワーク中に、忍び込んできた男と鉢合わせになった愛知県日進市の41歳男性…。しかし見事取り押さえ、警察に表彰されました。平日の昼下がりの逮捕劇、その緊迫の様子が語られました。

愛知警察署の署長:
「果敢に犯人を取り押さえて逮捕されました。その功労は多大でありますので、ここに深く感謝の意を表します」

 愛知警察署で感謝状を受け取る男性。9月16日、自宅に侵入してきた男を自らの手で逮捕したとして、家族とともに表彰されました。

男性:
「勢いがありすぎて。アドレナリンがずっとその日はありましたので、次の日はぐったりしていました」

 当時はテレワーク中で、自宅に1人でいたという男性。午後2時ごろ、自宅である異変に気が付きました。

男性:
「向こうの方の部屋で、ガチャンと音がしたんですね」

 自宅にいたのは男性1人だけ。妻が帰宅したのか?と、音のした部屋に向かうと…。

男性:
「目の前に犯人が立って、おそらく逃げようとしていたんですけど、私よりも少し背が高くて」

 窓ガラスを割り、白昼堂々忍び込んできた見知らぬ男。驚きと恐怖で凍り付くような状況の中、男性がとった行動は…。

男性:
「びっくりしたんですけど、捕らえないとまずいなと。逃げようとしていたんで、このまま犯人をつかみにいって、首を絞めるような状態で捕まえまして、ここに座らせて私は背後にまわって」

 格闘技は未経験ながら、必死で男に飛び掛かった男性。即座に取り押さえましたが、1対1のもみ合いで両手はふさがり、携帯電話も手元にありませんでした。

男性:
「警察を呼びたかったので、(犯人に)『携帯を持っていないのか』と、『持っていません』と。『誰か助けてください』と5分くらいずっと叫び続けて」

 夢中で助けを呼ぶ声を聞いた近所の人が110番通報。男は警察に連行され、男性にもケガはありませんでした。

 住居侵入の現行犯で逮捕されたのは、住所不定・無職で61歳の男。無施錠で留守の家を狙い、空き巣を繰り返していたとみられ、「カーテンが閉まっていたので不在だと思って入った」などと供述しています。

 平日の昼下がりに起きた緊迫の逮捕劇…。実はこの日、男性はテレワークで自宅にいたため、男と鉢合わせることになりました。

男性:
「前日は妻の方がテレワークをしていましたので、日が違っていれば危なかったかなと。ゾッとしますね」

 改めて思い出す恐怖…。テレワークの増加でこうした鉢合わせが増える可能性もあり、警察は家にいる時でもカギをかけるなど、対策を呼びかけています。