元・第72代横綱 稀勢の里の荒磯親方が東海ラジオの『荒磯親方 横綱人生道』で、「横綱の品格」について語った。

 荒磯親方は15歳で各界入りし、先代鳴門親方(元横綱・隆の里)から土俵以外での振る舞いも含めて厳しい指導を受けたという。番組では横綱・白鵬の引退を機に改めて取り沙汰された「横綱の品格」について言及した。

「確かに感情が表に出やすい力士」としながらも、普段の白鵬は「しゃべってみると結構落ち着いている」といい、土俵で批判を受けるような振る舞いは感じさせるようなところはないそうだ。

 指摘される振る舞いについては「土俵に賭ける思いが、自分のこととなるとああいう形で表に出てしまうのではないか」と想像したが、「あまり褒められたことではないと思う。ぐっと押し殺してというのが自分は横綱だと思っている」と話した。

「17年間の相撲人生は我慢、それで横綱になったと思っている」と語る荒磯親方は、「相撲も我慢と言われているが、すべて我慢するということが非常に大切だと思う。我慢して我慢して我慢してやり続けると必ず評価される」と横綱の品格を身に着ける厳しさを語った。