
将棋の藤井聡太三冠が、新たなタイトル「王将」の挑戦権を懸けた大一番に臨んでいます。
対戦相手はタイトル100期獲得を目指す羽生善治九段。どちらも負けられない戦いです。
雨が降りしきる東京の将棋会館。そこに姿を見せたのは藤井聡太三冠と羽生善治九段です。
7人の総当たり戦で戦う王将戦の挑戦者決定リーグ。藤井三冠は3勝0敗とただ一人無敗をキープし、一方の羽生九段も3勝1敗とリーグ上位の成績で、今回の対局が挑戦権獲得を懸けた大一番です。
先手は羽生九段、しばらく考えをめぐらせた後、角道を開ける歩を前に進めました。
2人の対局は実に1年ぶり。その時は難解な終盤戦を読み切った羽生九段が勝利、藤井三冠は苦杯をなめました。
藤井二冠(当時):
「本譜は端攻めに行ったんですけど、ちょっと不発になってしまったので、そのあたりで形勢を損ねたのかなと思います」
9日も将棋界のレジェンドは、藤井三冠にとって大きな壁となるのでしょうか。
そして大一番の「将棋メシ」は2人とも肉を選択。藤井三冠は肉豆腐の弁当、羽生九段は骨付き鶏もも肉のガーリックローストセットでした。
対局は中盤戦で長いにらみ合いが続き、両者ともに持ち時間が残り30分近くになったところで、ようやく激しい攻め合いが始まりました。
形勢は互角で、9日夜に終局する見通しです。