岐阜市の医療機関が、有効期限切れの新型コロナワクチンを接種していました。

 市によりますと、市内の医療機関が今年5月から10月までに接種した55人全員に対し、規定量より少ない量や有効期限が切れたワクチンを接種していたということです。

 今年9月、この医療機関で接種を受けた男性から市に相談などがあり、調査を進めていました。

 接種した55人は13歳から93歳の男女で、これまでに陽性者は確認されていないということですが、岐阜市では抗体量が不十分とみられる48人に対し再接種を進めています。

 市の調査に対し、ワクチンを接種した医師は「規定量より少なく接種しても良いと判断していた。有効期限については把握していなかった」と話しているということです。

 市では、この医療機関とのワクチン接種の委託契約の解除の手続きを進めています。