贈収賄事件で有罪判決が確定し、現在、裁判のやり直しを求めている岐阜県美濃加茂市の藤井浩人前市長が1月の市長選への出馬を正式に表明しました。

藤井浩人前美濃加茂市長:
「1月23日投開票となります、美濃加茂市長選挙に立候補する出馬表明をさせていただきたいと思います」

 13日会見を開き、1月の美濃加茂市長選への立候補を正式に表明した藤井浩人前市長。

 2013年、当時全国最年少の28歳で美濃加茂市長に初当選。しかし、市議会議員時代に中学校への浄水設備導入で便宜を図った見返りに、業者から30万円を受け取ったとして受託収賄などの罪に問われ、4年前、執行猶予付きの有罪判決が確定していました。

 有罪判決の確定を受け市長を辞任していましたが、11月に「無罪を証明する新たな証拠を得た」として名古屋高裁に再審=裁判のやり直しを求めています。

 美濃加茂市長選には、藤井前市長が後継指名した現職の伊藤誠一市長も出馬の意向を表明していますが、出馬を決意した理由について藤井前市長は…。

藤井浩人前美濃加茂市長:
「選挙というものは、候補者同士の関係性というもの以上に市民の皆さんが美濃加茂市の未来を選択すると。どの方向に歩みを進めていくのかを市民の皆さんには大切にしていただきたいと思いますし、美濃加茂市の将来を考え立候補に踏み切りました」

 美濃加茂市長選では、市役所の新庁舎建設のあり方などが争点になるとみられ、来年1月16日告示、23日投開票です。