岐阜県高山市の食品卸売会社が「中国産」のウナギを「愛知県産」と偽り、岐阜県内のホテルなどに販売していたことがわかりました。

 岐阜県によりますと、産地の偽装をしていたのは高山市の食品卸売会社・高山水産青果で、ことし6月から10月にかけ、中国産のウナギを愛知県産に混ぜ、全てを愛知県産と表示して販売していたということです。

 販売されたおよそ3万匹のウナギのうち、少なくとも6600匹が中国産で、高山市や郡上市内のホテルやスーパーなどおよそ70の業者に販売されていました。

 県の聞き取り調査に対し、高山水産青果は「5年ほど前から愛知県産が不足したときに中国産を混ぜて販売した」と話していて、県は1月末までに是正措置の報告書を出すよう指示しました。

 11月、県が抜き打ちで立ち入り調査をした際に、仕入伝票などに不審な点がみつかり、調査を進めていたということです。