暗くなった夜間での救助活動にドローンを活用した訓練が、愛知県豊橋市で行われました。

 暗闇の中、飛び立つドローン。豊橋市の豊川で20日夜に行われたドローンを使った夜間訓練の様子です。

 訓練は日没後、消防の潜水隊員や市の職員ら20人が参加し、水難事故による行方不明者の救助を想定して始まりました。

 視界の悪い暗闇でも、ドローンの照明を使い水面の状況を確認。ストロボライトの点滅で隊員に捜索ポイントを伝えます。

 陸地からはドローンのスピーカーで水中の隊員に指示。水の中は潜水士が、空中からはドローンが救助を待つ人を捜索します。

 ドローンの赤外線カメラが捉えたのは要救助者役の隊員。ドローンの位置を目印に潜水士が向かい、救助しました。

豊橋市ドローン飛行隊の副隊長:
「日中はヘリですとか、色んなものが飛ぶ事が出来たんですけども、これからは夜間でも(ドローンの)赤外線カメラを利用して確認することが出来る。これは大きなメリットだと思っています」

 豊橋市では今回の訓練を生かし、夜間の地震や台風などの災害に備えたいとしています。