新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、名古屋市は「まん延防止措置」期限の2月13日まで、保育施設への登園をなるべく控えるよう呼びかけました。

 24日、名古屋市が市民に要請したのは「保育施設の登園の自粛」。保護者からは困惑の声が上がっています。

名古屋市の担当者:
「ご家庭で保育できる日があれば、(登園を)控えていただくようにお願いさせていただくものです」

 25日、名古屋市昭和区の川名公園を訪れると…。

2歳児の親:
「園で出ちゃったみたいで。きょうから急遽休園で。今まで出ていなかったので。よくやってくれているなって思っていたんですけど、限界ですよね。(子供の世話は)主人と交代してやっていこうかと言って、きょうは私が休み。働けなくなっちゃうので、厳しいなと。収入が減っちゃうのがどうしても」

3歳児の親:
「きょうまで休園で、(仕事を)休まないと家で子供が1人になっちゃうので。仕事できないので」

 市によりますと、25日時点で市内728の保育施設のうち150施設が休園となり、園児およそ1万6300人が影響を受けています。

 こうした中、名古屋市ではさらなる感染拡大を防ぐため24日、家庭での保育が可能な場合は、なるべく登園を控えるよう呼びかけました。

市の担当者:
「わかりやすく言えば会社を休める日。または、就労以外の理由で預けている方も中にはいらっしゃいますので、そういう方で、家庭で保育ができる日があれば」

 期間はまん延防止等重点措置の期限の2月13日までで、自粛に応じた利用者に対しては登園しなかった日に応じて保育料を返還するということです。

 市から通知を受けた南区の「よびつぎこども園」では、要請を受けて園児180人のうち6分の1のおよそ30人が登園を自粛したということです。

よびつぎこども園の園長:
「ちょっと突然だなということと、保護者の方も自粛をお願いしても、中々急には難しいと思いますし、困る方も沢山みえますので。(ただ)休園になるともっと困るので、そのリスクを少しでも減らすための措置かなと」

 今回の対応に、保護者からは…。

25日から登園自粛の5歳児と3歳児の保護者:
「今週はほぼ休みなので家でみられるから休ませようかなと。(Q.仕事のある日だったら?)店の状況をみて店長と相談。濃厚接触してからの方が大変なので」

2歳児の母:
「悩ましいですね。シフト的に厳しい所もあるので葛藤ですね」

 ピークが見えない感染拡大、子供がいる家庭の暮らしにもしばらく影響が続きます。