客「お客さんを大事にしてくれた」…名鉄ニューグランドホテルが36年の歴史に幕 コロナ禍で稼働率4割程まで低下
名古屋駅西口の「名鉄ニューグランドホテル」が28日、36年の歴史に幕を下ろしました。
JR名古屋駅の西側・太閤通り口にある名鉄ニューグランドホテル。午後、ロビーには最後のチェックアウトを済ませた宿泊客らが、名残惜しそうに留まっていました。
客:
「料理がすごくおいしくて。寂しいですね」
別の客:
「親しみやすいというか、そういう感じ。お客さんを大事にしてくれてね」
名鉄ニューグランドホテルは1985年11月にオープン。新幹線口に近い立地が人気で、ビジネスマンや外国人観光客などを中心に愛されてきました。
しかし、新型コロナの影響で客足は遠のき、最近では客室稼働率が4割ほどまでに低下。厳しい経営状況が続き、ホテルが入るビルの契約が2022年3月末で期限を迎えるため、28日で営業を終了。
午後2時半、従業員全員で最後の客を見送り、36年間の歴史に幕を下ろしました。
名鉄ニューグランドホテルの岩瀬社長:
「ある一定の役割を果たしてきたと考えています。本当に感謝の気持ちでいっぱいでございます」