「また起こるかも」従業員に不安も…トヨタ全工場で稼働再開 サイバー攻撃被害の取引先への“脅迫内容”判明
愛知県にある仕入れ先企業がサイバー攻撃を受け、国内全ての工場を停止していたトヨタ自動車が、3月2日午前から工場の稼働を再開しました。
豊田市にあるトヨタ自動車の工場。突然の工場停止から一夜明け、2日朝から稼働を再開し、出勤する従業員の姿がありました。
工場の従業員:
「びっくりするわね、いきなりだもんで。(Q.これまでに同じことは?)ない、はじめて。ラインが回っとりゃ活気があるもんでいいかな」
トヨタ自動車は2月26日、仕入れ先で豊田市に本社を置く小島プレス工業がサイバー攻撃を受け、部品の発注などのシステムが使えなくなったため、3月1日に国内に14ある全ての工場を停止。
サイバー攻撃には「ランサムウェア」と呼ばれる身代金要求型のコンピュータウイルスが使われたとみられていますが、その脅迫の内容が明らかになりました。
警察関係者によりますと、脅迫のメッセージは英語で「3日以内に連絡しなければデータを公開する」という趣旨の内容だったといいます。
トヨタ自動車は暫定的にシステムが復旧したことを受け、2日朝から国内全ての工場で稼働を再開しましたが、工場の従業員からは不安の声も…。
工場の従業員:
「(日本では)サーバー防衛がまだ未熟なところがあるというのを存じてたので、起こるべくして起きたかなと思っています」
システムの完全な復旧には1,2週間かかる見通しで、サイバー攻撃について警察は詳しい被害状況を確認したうえで捜査を進める方針です。