岐阜県各務原市の川崎重工業の工場で10日午前、液体の入ったペットボトルや燃えたマッチなどの不審物が見つかりました。発火装置の疑いもあるとみられています。

 工場の建物の周囲を調べる多くの警察官…敷地内には、爆発物を処理する車両も入り、緊迫した空気に包まれていました。

 事件が起きたのは、各務原市蘇原興亜町にある川崎重工業の岐阜工場。

 10日午前9時過ぎ、男性社員(62)から警察に通報がありました。

<通報内容>
「液体の入った不審なペットボトルや何かが燃えた痕がある」

 現場で見つかったのは、液体の入ったペットボトル数本と、マッチとみられる複数の燃えかす。さらに関係者によりますと、近くに発火装置のようなものがあったといいます。

 不審物が発見された場所の近くにいた従業員が一時避難しましたが、警察が危険性はないと判断。工場の稼働に影響はありませんでした。

 ペットボトルに入っていた液体が、何なのかはわかっていません。

 警察は何者かが意図的に置いたとみて、放火未遂や威力業務妨害の疑いがあるとみて調べています。