取引先に秘密情報漏らした罪に問われる…愛知製鋼の元専務らの無罪が確定 検察側「原審の判断覆す事は困難」
愛知製鋼の秘密情報を漏らした罪に問われていた、元専務ら2人の無罪が確定しました。
トヨタ自動車グループ・愛知製鋼の元専務・本蔵義信さん(71)と、元部長の菊池永喜さん(68)は、2013年「MIセンサ」と呼ばれる高感度磁気センサーの製造に関する秘密情報を、取引先の社員に漏らした罪に問われていました。
名古屋地裁は3月18日、「ありふれた方法を単に組み合わせたものにとどまり、営業秘密を開示したとは言えない」などとして、2人に無罪を言い渡していました。
判決について検察側は、控訴期限の4月1日までに控訴をせず、2人の無罪が確定しました。
名古屋地検の金山陽一次席検事は、「判決内容を検討した結果、原審の判断を覆すことは困難と判断した」とコメントしています。