指定暴力団傘下の元組長ら…暴力団離脱者の就職を警察が支援 係新設後1年余で7人が就職 6人は勤務を継続
去年2021年に愛知県警が新設した係による暴力団を離脱した人への就職の支援で、これまでに元組長の男性ら7人の就職が決まりました。
2021年4月から2022年4月までに就職が決まったのは、いずれも指定暴力団傘下の元組長や元組員などで、20代から70代の男性7人です。
就職先はいずれも愛知県内の企業で、寮のある土木建築業を中心とした4業種5社に就職しました。
これまでに自己都合で1人が退職していますが、そのほかの6人は全員が勤務を続けていて、職場ではまじめな態度で評判も良いということです。
愛知県警は2021年4月、暴力団の離脱者の社会復帰を支援する係を新設していて、現在は受け入れ先の企業も土木建築業や人材派遣業など8つの業種で34社と、係の設置時より20社増えています。
一方、愛知県警は2021年から2022年3月までに約70人に暴力団からの離脱を支援したものの、就職を支援したのはその1割ほどに留まっています。
就職の支援を断る人には、警察の世話になることを嫌がったり、支援を受けたことに対する組織からの報復を恐れたりするケースが多いということです。
愛知警察は「支援に対する間違ったイメージを払拭し、就職することで組織との関係を完全に断ち切れるよう支援していく」としています。