愛知県三河地方の県立の工科高校で5月、実習中に工具の「のみ」で太ももの大動脈を傷つける大けがをした男子生徒が、その後死亡したことがわかりました。

 死亡したのは、三河地方にある県立の工科高校に通う2年生の男子生徒です。

 県の教育委員会によりますと、男子生徒は5月6日、木材加工の実習授業中に誤って工具の「のみ」で左足の太もも付近を切り、大動脈からの大量出血で一時、心停止状態となりました。

 男子生徒は緊急手術で一命を取り留めましたが、出血などが続き、5月12日に死亡したということです。

 事故当時、教員の配置や作業手順の説明は通常通り行われていたということですが、教育委員会は事故を受けて改めて全ての県立高校に対し、実習時の安全管理を徹底するよう通知しました。