4月に開幕した愛知大学野球1部春季リーグ。そのリーグにプロ注目の強打者がいる。中京大学4年の澤井廉選手(中京大中京高校出身)だ。

 しかしリーグ開幕時、新型コロナウイルス陽性判定を受け、グラウンドにその姿はなかった。

 そんな中、澤井選手はWEBで配信されていた愛知大学野球リーグの試合を見ていたと言い「自分だったらこう打ちたい」「俺だったら打てたのに」と試合に出られない悔しい気持ちともどかしさを感じていたという。そして「自宅でできるイメージトレーニングなどをしていた」と明かした。

 それから約10日後の4月15日に復帰。練習がほとんどできていないまま翌日のリーグ戦を迎える。

 相手に向かっていく気持ちを忘れず試合に臨んだという澤井選手は、いきなり今季初打席から2打席連続ホームランを放ち圧倒的な力を見せつけた。

 しかし、澤井選手は「2打席連続ホームランの後にレフトフライを打ったんですけど、あれもホームランにしたかったので悔しさが残っている」と話した。

 5月15日のリーグ戦では、チャンスで打席に入るも、結果はレフトフライ。悔いが残る打席となったが、それでも澤井選手のフルスイングに球場は湧いた。それほど注目スラッガーへ寄せられる期待は大きいのだ。

「しっかり課題をつぶして、チームの勝利に貢献したい。そして、プロの舞台で活躍するという目標があるので、そこで通用するような技術とメンタルを作っていきたいと思います」と力強く意気込んだ。

 今秋のドラフトの目玉の1人になるだろう逸材に今後も注目していきたい。