天候や気温差激しく頭痛や腰痛が…気圧の変化に内耳が反応『天気痛』医師が勧める“くるくる耳マッサージ”
5月に入り、急に暑くなったかと思えば寒くなったり、日によって気温差が激しく、間もなく梅雨の時期です。こうした時期に、頭痛など体調不良を感じる人は「天気痛」かもしれません。
街で取材すると、天候や気温の変化で頭痛や腰痛などの症状を感じている人が多い模様…。
愛知医科大の佐藤客員教授:
「天気の崩れ、変化によって痛みが強くなるものを『天気痛』と呼びます」
こう話すのは、愛知医科大学病院の専門外来で診療にあたる佐藤医師。
佐藤客員教授:
「天気痛は主に気圧の変化、このところの寒暖差、前の日の温度との違いが大きかったりすると、体調不良や痛みが出ることもある」
佐藤医師のもとには季節の変わり目の3月ごろから患者が増え始め、これから梅雨の時期にかけ、痛みやめまい、耳鳴り、精神的な不調を訴えるケースもあると言います。
天気痛が起こるメカニズムは、気温差にも関係する気圧が変化することで、気圧を感じ取る「内耳」が反応。それを脳が敏感に捉えてしまうことにより、自律神経のバランスが乱れ、頭痛などの症状を引き起こすとみられています。
梅雨の時期も間近に控え、「天気痛が憂鬱」という人もいるかもしれませんが…。
佐藤客員教授:
「必ず治るという方法はありませんが、耳のマッサージや首のマッサージ、軽い運動を取り入れるようなことをやっていけば予防になってきます」
佐藤医師は天気痛を和らげる方法として「くるくる耳マッサージ」をおすすめしています。
1.親指と人差し指で両耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っぱる
2.耳を軽く横に引っぱりながら、後ろ方向に5回ゆっくりと回す
3.耳を包むように折り曲げて5秒間キープ
4.手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと5回まわす
朝昼晩に1回ずつ行うことで内耳の血流が良くなって自律神経が整うため、天気痛の予防や改善につながることがあるそうです。