国鉄の分割・民営化などに尽力したJR東海の葛西敬之名誉会長が25日、亡くなったことがわかりました。81歳でした。

 JR東海の葛西敬之名誉会長は、1963年に旧国鉄に入社し、1987年の国鉄の分割・民営化に若手幹部の1人として尽力。「国鉄改革3人組」と称されました。

 民営化したJR東海では、1995年から社長や会長を歴任し、社長時代にはJRセントラルタワーズや、東海道新幹線・品川駅の開業などを実現しました。

 そして会長時代には、リニア中央新幹線の事業化を打ち出し、2014年に国から着工の許可を得ました。

 また、次世代のリーダー養成を目指す中高一貫校「海陽中等教育学校」の設立にも携わり、学校法人の理事長を務めました。

 葛西名誉会長は病気のため療養していましたが、25日朝、間質性肺炎のため亡くなったということです。81歳でした。

 訃報を受け、愛知県の大村知事は…。

大村愛知県知事:
「背骨である東海道新幹線、そしてリニア新幹線プロジェクトの推進、そして愛知県をはじめ、この中部地域の発展に多大なる貢献をされました。葛西氏のご冥福をお祈り申し上げたいと思っております」