コロナ禍で出産後に心の不調が現れる「産後うつ」を持つ人が増えているというデータがあります。母親の不安を少しでも解消しようと、名古屋で急遽、交流会が開かれました。

 6月1日午前、名古屋市千種区で開かれていたのは…。

AcchiKoccaの平野さん:
「おしゃべりしてスッキリする場というか、知り合いを作る場というか、そういう場になれたらいいかな」

 産後間もない母親たちのための“交流カフェ”。飲み物を片手に、ざっくばらんにおしゃべりや悩み相談をします。中には、コロナ禍で孤独を感じているという人もいまます。

参加した母親:
「妊娠中は病院でやっているものとか児童館でやっているものとか、(コロナ禍で)全部やってなくて孤独を感じました」

 実はこの交流カフェ、開かれるのは今回が初めてです。地域の子育て支援を行っているこの施設には5月に入り、産後うつに悩む家族からの相談が相次ぎました。

AcchiKoccaの平野さん:
「ご家族の方から『最近妻が元気がないんです』とか、そういったお問い合わせが増えるようになりました。5月になってから5件ぐらい」

 施設は、転勤で移り住む人も多い星ヶ丘エリアにありますが、コロナの感染状況が落ち着き始めたことで、家族と共に転勤のため市内外から移り住んだ女性が孤独を感じるケースも多いそうです。

参加した母親:
「私もやっとこの土地に慣れた感じで」

 この日は、小さな子どもを併設する託児所に預け、母親たちは自由な状態で互いに交流し、最後には参加者全員で連絡先も交換しました。

3歳児と6歳児の母親:
「改めて(産後すぐは)すごく大変な時期だったんだなと思ったのが、癒しにもつながったというのもあります」

1歳児の母親:
「この4月に転勤になって、まだ2か月経っていないくらいなんですけど。知り合いもいないので連絡をとってみて、もう一回会えたらいいなと思っています」

AcchiKoccaの平野さん:
「産後うつになる前に悩みを共有したり、ここに来たら誰かに相談できるなという、そんな場所になればいいと思います」