ドラフト候補のトヨタ自動車・長谷部銀次投手

 7月9日に行われた中日ドラゴンズ対トヨタ自動車のプロアマ交流戦(ナゴヤ球場)に、今秋ドラフト候補が出場した。

 社会人2年目・サウスポーの長谷部銀次投手(23)が、7回からリリーフ登板。この日の最速は148キロ。伸びのあるストレートと、鋭く曲がるスライダーを武器に、一球ごとに吠えながら、気迫あるピッチングで1回を無失点。プロ野球選手を相手に、堂々たる投球を見せつけた。

「今日は自分の球をしっかり投げ込むことをテーマに、マウンドに上がったんですけど、ランナーを出してしまった。それでも、自分のテーマは出来たと思います」と話す。

 長谷部投手は愛知県岡崎市出身で、地元・中京大中京高校のOB。その後慶應義塾大学を経て、社会人野球の強豪・トヨタ自動車へ入社した。

 そんな長谷部投手の母方の先祖は「解体新書」を著した江戸時代の蘭学医・杉田玄白。歴史上の偉人の子孫としても注目であるが、“最速150キロ左腕・長谷部銀次”として大きな注目を集めたい。

 目指すはプロ野球の舞台。今秋のドラフト会議へ、絶好のアピール機会となるのが18日に開幕する第93回都市対抗野球大会だ。

「まずはそこで優勝することがチームとしての目標なので、貢献できるようにピッチングが出来たらと思います」と力強く意気込んだ。

 トヨタ自動車の初戦は19日の日本製鉄かずさマジック戦。気迫あるピッチングで活躍する姿を期待したい。