名古屋市昭和区の小学校で児童が顔の骨を折る大ケガをしたにも関わらず、教員が救急車を呼ぶなどの対応を取らなかった問題で11日、教育委員会が、市立の学校や幼稚園にとるべき適切な対応を説明しました。

 名古屋市昭和区の小学校では7月5日、5年生の男子児童(10)が教室で転倒して顔の骨を折る大ケガをしたものの、養護教員が救急車を呼ぶといった対応をしていませんでした。

 市の教育委員会は「不適切な判断だった」としてこの学校を指導していましたが、11日、名古屋市立の学校や幼稚園・およそ410校の校長らを集めた会合を開き、子供がケガをした際にとるべき対応について改めて周知しました。

 市教委の担当者は「首から上のケガは判断が難しい」とした上で、「教師は医療のプロではなく、救急車を呼ぶことを躊躇してはいけない」と呼び掛けました。

 名古屋市は7月7日付で全ての市立の学校・幼稚園に救急時のガイドラインを再確認するよう通知しています。