全国で自民党が改選の過半数を獲得し大勝した今回の参議院選挙で、東海3県でも自民の候補が投票終了と同時に当選を確実としました。

自民・山本佐知子さん:
「大変厳しいながらも、私も挑戦者として戦った選挙でありました。皆さま方に心から御礼を申し上げます、どうもありがとうございました」

 三重選挙区では、6年前は野党候補に敗れた新人・山本佐知子さんがリベンジの歓喜に沸いた一方…。

自民・藤川政人さん:
「美しい国をつくろう、そして強い経済力をつくろう、そういうことをおっしゃり続けられた安倍元総理の思いに、我々は応えなくちゃなりません」

 安倍元総理の襲撃事件を受け、恒例の「バンザイ」を取りやめる陣営も。

 大激戦が続いたのは愛知選挙区で、残す3議席をめぐる戦いは深夜にもつれ込みました。

公明・里見隆治さん:
「皆さま方にお約束をした公約を実現をしていく。形をもってお返しをしていくことを、皆さまにお約束したいと思います」

立憲・斎藤嘉隆さん:
「明日からお約束をさせていただいたことを何とか実現に向けて、一歩一歩頑張っていきたいと思います」

 最後の1議席は、愛知では女性初の2期目を目指す国民民主党の伊藤さんと、減税日本の元県議で日本維新の会から立候補した新人・広沢さんの戦いにとなりました。

国民・伊藤孝恵さん:
「(子供に向けて)まだ分からない。選挙っていうのは、最後の最後の最後まで分からないの」

 子供たちと選挙事務所近くのホテルで開票状況を見守る伊藤さんは、厳しい結果を覚悟した言葉も…。

国民・伊藤孝恵さん:
「(子供に向けて)ママね、1つ決めていることがあるの。『申し訳ありませんでした』って絶対言わないの。『ありがとうございました』って言うの。だってみんなで頑張ったでしょ」

(リポート)
「日本維新の会、広沢一郎さんの事務所です。すでにこの時間から、広沢さんご自身、そして師匠ともいえます河村たかし名古屋市長がテレビの前に集まっていまして、選挙戦の結果を時折談笑しながら見守っています」

 0時半ごろ、伊藤さんの当選が確実になりました。

国民・伊藤孝恵さん:
「これから次世代に、そして子供たちに贈る政治を一生懸命やってまいります」

 河村市長と二人三脚の選挙に挑んだ広沢さんは苦渋をのみました。

維新・広沢一郎さん:
「私もやっていて結構手応えは感じていたので、いけるのではないかと正直な気持ちはありましたが」

河村たかし名古屋市長:
「応援していただきまして、当選できず申し訳なかったと思っております」

 一夜明けた11日、犬山市の自宅で家族との時間を過ごした伊藤さんは、次の6年へ抱負を語りました。

伊藤孝恵さん:
「子供子育て政策だって政治の一丁目一番地なんですよ。みんなね、子供政策・若者政策を選挙で一生懸命訴えるくせに、いざ当選すると本気でやる人いません。本当にやらないと、この国につながる未来はないとずっと6年間やってきたし、これからもやっていきます」