小児科医「感染は未接種者が圧倒的」子供への拡大深刻な“第7波” 熱中症が心配な中で保育園の感染対策は
新型コロナウイルスは、子供への感染拡大が深刻になっています。名古屋の保育園では感染する子供が急増していて、熱中症の心配もある中、感染対策が行われていました。
名古屋市南区のみなみ保育園。
園長:
「先週は毎日『陽性です』という感じで(電話が来た)。コロナで今休んでいる方は10人くらいですかね」
園では2週間ほど前から感染者が増え、8月3日は園児127人中10人が陽性に。先週多い日では、約30人が陽性や濃厚接触者になり、休んでいたということです。
そんな中、園では感染対策が強化されました。窓は常時全開。3歳から5歳の園児は室内でマスクをしています。
ただ、心配なのが熱中症です。マスクに熱がこもる上、窓が開いているため室内の温度は30度近くになることもあります。お茶を作る量を倍にし、保育士たちがこまめに水分補給を呼びかけます。
園児:
「(Q.なんで水を飲んでるの?)水分補給がいるから。暑さに負けると熱中症になるから」
園児の好きな外遊び。3日は気温がまだ上がらない9時半から10時までの30分間行いました。
園長:
「本当は(マスクを)取ってもいいよと言ってあげたいんだけど、これだけ今感染者が出ているとお部屋ではつけてねって。自分で自分の健康を守っていくことを伝えていきたい」
三重県津市にあるこどもクリニックでは、5歳から11歳までの子供を対象としたワクチン接種を行っています。
接種した子供の母親:
「第7波は子供たちの感染が広がっているということで、心配で打ちに来ました」
第7波が心配で打つ人もいますが…。
岩尾こどもクリニックの院長:
「もっといっぱい打ちたいんですけど希望者がいないし、なかなか子供が来てくれないので」
実は5歳から11歳までのワクチン接種率は、1回目・2回目とも10%台。8月2日の三重県の新規感染者2483人のうち10代以下の子どもが664人。全体のおよそ3割を占めています。
岩尾こどもクリニックの院長:
「感染している人の大半は確認すると、例えば大人の方でも3回目ワクチンを打っていないとか、子供もワクチンを打っていないという人の方が圧倒的に多い。必ず接種するように強く推奨しています」