名古屋市中川区で2022年7月、危険運転致死の疑いで逮捕された18歳の男について、家庭裁判所は9月2日、検察に男を送致する「逆送」を決めました。東海3県では初めて「特定少年」の実名公表となる可能性があります。

 2022年7月、名古屋市中川区の国道1号で、横断歩道を自転車で渡っていた丹下一斗さん(当時17)が信号無視した車にはねられて死亡し、18歳の専門学校生の男が危険運転致死の疑いで逮捕されていました。

 男は8月12日に名古屋家庭裁判所に送致されていましたが、名古屋家裁は「車のヘッドライトを消した上、時速114キロほどで赤信号を故意に無視するなど、極めて危険で無謀な運転」と判断。9月2日、男を名古屋地検へ送致する逆送の決定を下しました。

 改正少年法では、18歳と19歳は「特定少年」として起訴後の実名公表が可能で、今後、名古屋地検が危険運転致死罪で男(18)を起訴した場合、実名公表に踏み切るかが注目されます。

 特定少年の実名が公表されれば、東海3県では初のケースとなります。