1人あたりの入力時間は1/3に…新型コロナ感染者の“発生届” 三重県で一部の患者除き簡略化
新型コロナウイルスの患者の「発生届」は、三重県では9日から一部の患者を除き簡略化されました。入力作業にかかる時間が課題となっていましたが、医療機関の負担は解消されていくのでしょうか。
津市の「岩尾こどもクリニック」。午前の診察で患者2人の陽性が確認され、昼から発生届の入力をしていました。この発生届が三重県で9日から変わりました。
岩尾院長:
「名前と生年月日と市町村を入れるだけなので」
これまでは全ての患者の情報を、国の感染者情報管理システム「HER‐SYS」に入力。症状やワクチン接種歴、それに基礎疾患の有無など、およそ20の項目を入力する必要があり、特に患者が多い時は作業が大きな負担になっていました。
9日からは、高齢者など重症化リスクの高い患者を除き、名前・住所・生年月日の3項目だけでOKに。県が独自に構築した「患者情報報告システム」に入力します。
岩尾院長:
「(1人の入力は)1分程度じゃないですか。(今までの)3分の1くらいですね」
新しいシステムで入力にかかった時間は、患者1人につき1分程度。これまでは3分ほどを要していたため、負担軽減が期待できます。
岩尾院長:
「(陽性者は1日)マックス20人ぐらいで1時間ちょっとは入力にかかったので。病院の負担を軽減しつつと考えていただいているので、簡素化はされましたね」