愛知県の大村秀章知事は26日、2023年2月に行われる知事選に4選を目指して立候補する意向を表明しました。かつての盟友・名古屋市の河村市長は、対立候補の擁立を示唆しています。

大村愛知県知事:
「任期をしっかりと十全に全うし、さらに日本をリードする未来の愛知の発展にも責任を担っていきたいと考えております。今後とも県議会および県民の皆さまと共に、日本一元気な愛知の実現に向けて、全力で取り組んでまいりたいと考えております」

 26日朝の県議会本会議で、来年の知事選挙に4選を目指し立候補する意向を表明した大村秀章知事(62)。

 11月にオープンする「ジブリパーク」や、スタートアップ企業の支援拠点となる「ステーションAi」の整備など大型プロジェクトをさらに推進していきたい考えで、「未来の愛知の発展に責任を担いたい」と話しました。

 県議会では、自民党や旧民主系の「新政あいち」、公明党が支援に回るとみられ、各会派相乗りの構図となる見通しです。

 こうした動きに苦言を呈したのが、名古屋市の河村たかし市長です。

河村名古屋市長:
「議会は何も言わんのかね、これ。ちょっとえらいという気持ちを持っとる人は多いと思いますよ、私」

 2011年の知事選に、自民党の衆議院議員だった大村さんを担ぎだしたのは河村市長です。

 当初は「減税」や「中京都構想」を共同公約に、共に既成政党との対決姿勢を打ち出しましたが、次第に距離が広がり、2019年のあいちトリエンナーレを巡る対応をきっかけに対立は決定的となりました。

 2021年の名古屋市長選では、自民党市議団が擁立した河村市長の対立候補を大村知事が支援しました。

河村名古屋市長:
「まあええ人がおったら立てたいですね、これ」

 河村市長は26日、日本維新の会と連携のうえ、減税日本として知事選に候補者を擁立することも視野に入れると明言しました。

 知事選にはこのほか、前春日井市議で新人の末永啓さん(37)も出馬を表明しています。