医師「もっと早くやってほしかった」…新型コロナ感染者全数把握の簡略化始まる 愛知は詳細報告の対象限定
新型コロナについて感染者の情報を報告する「全数把握」が、26日から全国一律で簡略化されることになりました。
名古屋市昭和区の杉浦医院。3連休明けの26日、発熱外来に来た患者は8月上旬のピーク時の4分の1程度。
26日の診察では陽性者はいませんでしたが、院長は陽性者が出ると「発生届」を書かなければいけません。
杉浦医院の森院長:
「8月の時は1日10人やると8人9人陽性で、一番大変な時期は発生届をその都度出していたので大変でした。だいたい10分程度で入力はできるんですけれども」
これまでは、すべての患者の「発生届」を入力。氏名、生年月日や重症化リスクの有無など12項目を記入する必要があったため、1人10分程度かかり、1日に10人程度書いていた8月上旬には作業時間が1時間半以上になっていました。
しかし全数把握の見直しで、愛知県でも詳しい報告を求める対象が65歳以上や重症化リスクが高い人に限定されることにしました。それ以外は年代を記入するだけになります。
この病院では今後、作業負担がこれまでの7割から8割ほど減るとみています。
杉浦医院の森院長:
「できればもっと早くという理想はありましたけども、流れと今までの経験値からすると今の時期で仕方がないのかなと。時間に余裕が生まれるので、よりよい対応ができるようになってくる、そして医療のひっ迫を防いでくれるようになると思います」